（以下、石川ひとみさんの声で） 　私の名前はヴリンヴリン。 　ちょっと語呂が悪いけど、祖国をさがして旅する、１５歳のプリンセス。 　旅の仲間は、バンバン、オサゲ、ゾイドジン、それから、私の守り神のシャドーよ。みんな（誰）、よろしくね！ 　「ああっ、予感が！予感がするわ！！ゾイドイヴに会わなくちゃ！！」 　たいへん！ゾイドジンの脳内受信機に、激しい予感が入ってきたみたい。 　バンバン、野放しにしないで、ちゃんと面倒見てあげてね。 　「私は新しい肉体を手に入れ、この惑星の頂点に立つ生命体となった！知能指数は１３００！！人類は、みなごろしいィ〜！！」 　プチ将軍ったら、頭に磁石がくっついてから、ますますアレになってきたわ。いくら宇宙からきた隕石生命体だからって、ちょっとゆんゆんきすぎよねぇ。 　「きみは本当は、この天空城のプリンセスなんだ」 　もう、オサゲまで。変なこと言わないで！ 　私の故郷は、限りなく美しく、この上もなく清らかな、愛に満たされた所って決まってるのよ。私がそう決めたんだから！ 　でも私には、守り神のシャドーがいるから大丈夫。シャドー、私のこと、ずっと守ってね。 　だから平気よ。同情なんて、いらないわ。 　泣いてなんか、いないのよ。本当だってば！！ 　戻る